自分のペース&在宅で作業ができることで人気の翻訳のお仕事。
わたしは現在フリーランス翻訳家として働いて3年目で、いくつかの会社と契約を結び、翻訳(日⇔英)のお仕事をいただいています。
わたしがフリーランスを目指そうとしたとき、まず在宅で仕事を見つけようと思いましたが…
周りに在宅で翻訳をしている人についての情報があまりなく、仕事の情報を得るのが大変だったのを覚えています。
そこでこの記事では、翻訳のお仕事に興味がある人に少しでも役立つ情報をお届けします!
在宅翻訳者の仕事の流れ

まず、翻訳の仕事についてご説明します。
依頼内容を確認
クライアント(依頼者、発注者)からの案件の主旨を確認します。
どんな内容で翻訳するのか。フォーマット(Word or Excel)、文体(ですます調orである調)など、翻訳前にチェックします。
原文を読み込む
案件の主旨を理解した上で、原文を読み込みます。
内容についてリサーチが必要なことは、この時点で調べてメモをしておくと翻訳作業に入るときに楽になります。
クライアントからの指示がある場合はその旨をメモして、翻訳中に忘れないようにします。
例えば、「NGワードの有無」、「企業独自の言い回しの有無」等があります。
もれなく確認をしておきましょう!
コメント機能を使ってファイルに直接メモを書くと、管理が楽になります。
参考資料になるHPがあれば、URLを載せておきましょう。翻訳のとき役立ちます。
翻訳
読み込みの段階でのメモや資料を参考に、翻訳をしていきます。
文体・語彙の統一性に留意しながら作業を進めましょう。
訳文チェック
仕上がった訳文を読み、文章としての読みやすさ、誤字脱字がないか、クライアントの指示は反映されているか等、読者(つまりクライアント)の立場で訳文を修正します。
在宅で翻訳者になるメリット

在宅OKの案件が多い翻訳。ここでは在宅で翻訳業を行うメリットをお伝えします。
自分のペースで作業できる
納期はありますが、自分でスケジュールを組み、自分のペースで作業ができます。
通勤に時間を取られないのでその分時間を確保できますし、作業するPCとネット環境があればどこでも作業が可能です。
給与の高さ
給与の高さも在宅で翻訳をするメリットの一つです。
翻訳の報酬は多くの場合、原文の文字数または訳文で仕上げた文字数によって報酬が決まります。基本的には出来高ベースで分量に応じて報酬が支払われます。
英日翻訳のを例に出すと
英語の原文1word=○円
訳した日本語400字(原稿用紙1枚)=○円
の2通りで計算されます。
例えば5,000wordの英日翻訳で翻訳レートが1wordが20円だった場合…
5,000×20=100,000
となり、翻訳者に10万円の報酬が入ります。
日英翻訳は、英日より高額になる場合が多い傾向があります。
日本翻訳連盟の「翻訳料金の目安」のURLを貼っておきますので参考にしてみてください。

翻訳の分野によって差があり、特殊な能力や知識が必要な金融翻訳、特殊翻訳、医療翻訳は単価が高めです。
フリーランスの実際はこんな感じです。
私(フリーランス翻訳者3年目)の場合は
英⇒日 | 18〜23円/1word |
日⇒英 | 15〜20円/1文字 |
でお仕事の見積もりをしています。
私の経験上、時給換算すると2,000〜5,000円です(作業スピードにより変動)。
他の在宅ワークと比べても待遇の良いお仕事だなと感じます。
語彙力アップ
日英翻訳の場合、英語力が重要だと思われがちですが、日本語もきちんと理解していないと微妙なニュアンスの違いを表現できませんし、誤訳の原因になります。そのため英語も日本語も一語一句正しい使い方ができているか常に確認し、少しでも曖昧な場合は辞書やインターネットで調べる必要があります。
翻訳作業をしながら、英語はもちろん母国語である日本語の理解がより深まりました。
このスキルは翻訳だけでなくライティングや資料作成など、他の作業にも役立っています。
在宅の翻訳ワークはどこ見つけるの?

「在宅で翻訳の仕事をしたいけど、どこで仕事を探せばいいの?」というお悩みを多くいただきます。
ここで紹介するのは、実際に私が翻訳家として活動したとき利用した方法です。
クラウドソーシングサイト
インターネット上で仕事を受発注できるので、人脈がなくても仕事を探して翻訳の経験が積める環境です。
以下のサイトは翻訳の仕事をしたい方はとりあえず登録だけでもしておきましょう。
私が在宅で翻訳の仕事をしようと考えたとき、まず上記のサイトに翻訳者として登録しました。小さい仕事から受注し、徐々に大きなプロジェクトを依頼されるようになり、今でも利用しているサイトです。
特にランサーズやクラウドワークスは日本最大のクラウドソーシングサイトというだけあって、案件の数が圧倒的に多いです。
ココナラは、規模は若干小さいのですが、裏を返せばライバルが少ないということ。未経験の人も仕事を依頼されやすいです。
初心者こそ、小さな実績を作るためにクラウドソーシングサイトは最適です。
翻訳者ネットワーク「アメリア」
アメリアは翻訳の専門学校フェロー・アカデミーが翻訳者の仕事獲得のために発足したネットワークサービスです。
アメリアの会員になると、英語の実力があれば翻訳者として仕事を受注できるチャンスが豊富にあります。
アメリアについて気になる方はこちら▼
入会金と年会費がかかりますが、翻訳の仕事をすれば半年もせず元が取れます。過去の私もそうでしたが、仕事がなくて路頭に迷っている時間の方がもったいないです…。
サポートしてくれるスタッフはプロなので、アメリア経由で仕事をもらうほうが早く翻訳者として仕事ができます。
在宅の翻訳者に資格は必要?

結論から言うと、あれば有利ですが必須ではありません。
実際は実務経験が最も重視されることが多いです。
「TOEIC 800点以上」、「帰国子女」などの場合、強みになるのは確かです。
英語や翻訳の能力が客観的に評価される資格や試験はスキルをアピールする上で有利ですし、試験勉強や資格勉強のプロセスで語学力や翻訳能力の向上もできるので、挑戦して損はありません。
しかしいくらTOEICで満点を取っても、実際に翻訳ができるかどうかは誰にもわかりません。
英語の試験で高得点を取ることと英語で仕事ができることは違います。
翻訳をする上で特別に必要な資格はありません。
TOEICの点数が悪いからといって、翻訳の仕事を諦めるのは本当にもったいないです。
未経験であっても、先ほど紹介したサイトで小さな案件から積極的に挑戦して、まずは実績を作りましょう。
翻訳の質を高く評価してもらえるようになると、単価が上がったり、リピーターになってくれるクライアントもいます。
在宅の翻訳は資格がなくても未経験でもチャレンジできる!

在宅ワークの中でも翻訳は挑戦しやすい仕事です。未経験でも資格がなくてもできるので、英語力を生かして在宅の翻訳家にチャレンジしてみてください。