人一倍に繊細で敏感なHSP(Highly Sensitive Person)の人は、仕事選びもかなり慎重になります。

HSP(HSS型HSP)の KIKI(キキ)です(@kikislog)
仕事って人生の大半を占めるものになりますよね。
それが合わなかったり辛かったりすると生きづらさを感じてしまうのは自然なこと。
私も今の仕事に落ち着くまで、何度も仕事を変えて何社も渡り歩いてきました。
会社の数で言うと8社は超えています。
アルバイトで仕事を始めてすぐやめてしまったり、せっかく正社員になっても職場環境が辛すぎて退職したり…。
今は在宅フリーランスとしての働き、翻訳やライティングを中心とした仕事をしています。
HSPの私にとって天職だと感じていますが、そう思える職業に出会うって難しいですよね。
そこで今回はHSPの特性を深掘りし、HSPに向いている職業をHSP当事者の私が考えてみようと思います。
HSPの天職について考えたとき避けたい業務

自身のいろんな職種の経験からHSPの人が仕事をする上で避けたい業務をお伝えします。
営業
一時期、営業職としてシェアオフィスの売り込みをしていました。
毎日クライアントにオフィスの魅力を語り、頭を下げ…常に緊張している日々。
休憩時間や休日でさえノルマや営業成績のことが頭から離れませんでした。
さらにテレアポも業務の一環だったため、知らない人に電話をかけて強引にサービスの売り付けをしてクライアントからは軽くあしらわれる…。
そんな毎日でした。
HSPの私にとって知らない人にいきなり営業をかけるのは苦痛そのものでした。
毎回手に冷や汗をかき心臓はバクバクして体は熱くなっていました。
結局3ヶ月過ぎた頃には心身ともにボロボロで泣く泣く退職。
今考えるとHSPに向かない作業ばかりの仕事内容だったと感じています。
電話対応
英文事務の仕事に就いたときHSPの私が鬼門だったのが電話対応。
プライベートでは知人からだとわかっていても急な電話は出ずに折り返し連絡するくらい電話が苦手でした。
仕事となるとそういうわけにはいかず、否応なしに電話対応をしなければいけません。
周囲にやりとりが聞かれているので余計に緊張してしまって、言葉も間違える…・
さらに自分の都合は関係なく電話に出なければいけないのも大きなストレスになっていました。
事務職なので上司や同僚に頼まれた書類のコピーをしたり、来客の対応をしたり、メールも返したり…。
細かな仕事がたくさん発生します。
マルチタスクが苦手なHSPは、何かに集中しているときに違う作業がいきなり入るとパニックになるんです…。
職場に行くと考えただけで胃痛が起こり、結局長くは続かず退職してしまいました。
「せっかく正社員として就職したのに、自分が弱いからだ…」と自分を責め続けました。
HSPの天職について本気で考えて選んだ職業

私が経験した職業は
HSPの天職は私にとって英語を使うことだった
いろんな会社や仕事を通して自己分析をしました。
そして出た答えが、英語を使って在宅のフリーランスになることでした。
自己分析についてはこちらで深掘りしています▼
幸運にも英語でライティングや翻訳の経歴ができた私は、その後企業と業務契約を結んだり翻訳コミュニティ(アメリア)を通して仕事を受注できるようになりました。
英語関連で私が軸にしているのは
です。
HSPが語学と相性が良いこと、他者の気持ちを汲み取れる特性を活かして、私自身の留学経験や英語の勉強方法をベースにアドバイスや相談に乗っています。
翻訳については、依頼があればどんな分野でも対応しますが、好きなのは次のようなものです。
映像コンテンツを翻訳するには特殊なスキルが必要なので、日本映像翻訳アカデミーとアルクが共同開発・運営している映像翻訳Web講座で学びました。
こちらで映像翻訳Web講座について紹介しています。
映像翻訳に興味がある人はチェックしてみてください▼


しっかり原文を理解しなければならない翻訳の仕事は、HSPの細かなところにも目が行き深く考えられる気質が強みとして活かせています。自分のペースで作業しやすいのも助かっています。
英語学習アドバイザーの資格を習得したい方はアルクの英語学習アドバイザーコースでプロのスキルが学べます。
HSPの天職と考えられる職業

「HSPの天職」と一括りにはできません。
私の場合は英語を軸に天職に巡り合えましたが、同じHSPでも強く出る気質は人それぞれで、合う・合わないはあります。
そこでここでは一般論としてHSPに向いている職業を挙げてみます。
- エンジニア(技師)
- プログラマー・SE
- Webデザイナー
- カウンセラー
- 日本語講師
- 家庭教師
- ライター
- 小さな会社やお店のスタッフ
- ハンドメイド作家
プログラマーやSE、Webデザイナーは専門性も高く、細かなところまで目が行くHSPに向いていると考えられます。
私事ですが最近WebデザインをCodeCamp(コードキャンプ)で学び始めました。超がつくほど初心者で亀の歩みですが、学習している時間が楽しくて楽しくて!
こちらで経緯や利用しているスクールを書いています▼


教える仕事、例えば日本語講師や家庭教師も向いています。
それは「どうしたら理解しやすいか」他人の立場になって考えられるHSPの特性が活かされるから。
語学とHSPは相性が良いと経験上感じるので、日本語、英語など語学を教える講師が向いていると考えられます。
感受性の豊かさを活かしてカウンセラーとして活躍しているHSPの人も多いですね。
分野もさまざま多岐にわたる職業なので、自分の強みを活かしやすいです。
HSPの天職=あなたにとって合う職業

HSPの天職についてお話ししましたが、1番大切なのはあなたがどう感じるかです。
いくらHSPに向いてない職業でも、実際に活躍されている人はたくさんいます。
営業でバリバリ成果を残している人、接客が楽しくてしょうがない人、いろんなタイプのHSPの人がいます。
職業は仕事内容だけではなくて勤める会社の社風や職場環境にも大きく左右されます。
「合わないな」と思っている仕事でも、転職して会社を変えると「合っている」仕事になることだってあります。
何度も転職を繰り返した私もそうでした。
まだどんな仕事が自分の天職か分からなくて困っている人はこの記事を参考に職業を選んでみてください。
※本記事に掲載した情報は公開日時点ものです。ご利用の際は各スクールのホームページ等で最新情報をご確認下さい。