「HSP/HSS目線で語る職業のメリット・デメリット」について当事者の方々に書いていただいています。
今回は塾講師のご経験を茉咲(まさき)さんに語っていただきました。
HSS型HSPのお仕事経験談No14:茉咲(まさき)さんについて
まず最初に茉咲さんについてご紹介します。
ご年齢 | 21歳 |
HSP? HSS型HSP? | HSS型HSP |
ご職業 | 塾講師 |
職場環境 | オフィス勤務 |
雇用形態 | アルバイト |
就業期間 | 2017年6月~ |
HSS型HSPのお仕事経験談No.14:お仕事内容

どんな条件で働いていましたか?
週3〜4日で働いており、1コマ90分、コマ給は1,700円程度です。
自宅から自転車で20分、公共交通機関で25〜30分程度のところで働いていました。
HSS型HSPのお仕事経験談No.14:お仕事のメリット

どんなところがHSS型HSPに向いていましたか?
HSPに向いていると思うところ
みんな勉強しに来ているのでとにかく静かです。
大人相手ではない(保護者対応は基本的にしない)ので、怒鳴られたり、理不尽に物を言われたりしないし、あまり重労働がないです。
HSSに向いていると思うところ
自分から企画や小テストプリント、テスト対策のプリント作りを提案できるところ、授業中と休憩時間のメリハリがつけられるところです。

茉咲(まさき)さんに合っていたところは?
生徒の細かな変化に気付けるところです。
(実際、いじめられていた子の変化に気付いたことがあります)
その生徒が何につまづいているのか分かるので、この子は図で描いて教えたほうがいいかな…など、各々に合った教え方がすぐ分かります。

職場環境についてはどうですか?
私の働いているところは比較的小規模で、生徒3人に対して講師1人、という個別指導のスタイルです。
こじんまりしていて仕事に集中しやすいです。
割と高校まで真剣に勉強をしてきた同僚が多いので、精神年齢が高い人が多く、会話の波長が合いますし、無駄な飲み会やSNSの交換がありません。

飲み会や交流が多すぎないのは、人間関係で気疲れしやすい人には助かりますよね。
断るのも、疲れちゃいますし…。
HSS型HSPのお仕事経験談No.14:お仕事のデメリット

HSS型HSPに向いていないなと感じた点を教えてください。
生徒の気持ちが勝手に入ってきてしまうので、自分のことのように悩んでしまうんです。
(私はエンパスの気質もあります)
自分で考えた企画が、良かれと思ってやったことなのにボツになったりすると、とても落ち込みますね。
私はこの職場に必要ないのでは?と思ってしまいます。

相手の気持ちが分かりすぎると、全部自分のことのように考えてしまって、苦しくなりますよね。
茉咲さんにとって、辛かったことはなんですか?
特に小学生の保護者さんから「うちの子大丈夫ですか?」と聞かれることが多く、話したいことがたくさん出てきてしまってうまく伝わらないことがあり、それを過度に後悔してしまっていました。

相手はそうでもないことでも、気にしすぎてしまって思い悩むことは多いな、私も…。
職場環境、人間関係などで気になったところはありますか?
精神年齢が高くさっぱりした人が多い分、生徒に関する情報交換などをせず我先に帰ってしまう講師がいました。
その人の分までやらなくちゃ、などと過度に働いてしまうんです。
上司が頼りなく、気がつくとバイト以外でも上司の心配をしてしまう自分がいました。
普段の生活でも、気がつくと生徒のことを考えて(生徒のことで悩んで)いることがあります。
職場の中でも私が一番長く勤めているため、何かと頼られていました。
HSS型HSPのお仕事経験談を聞いて感じたこと
頼られるのは信頼されている証拠だと思うのですが、それでいっぱいいっぱいになりやすい人、多い気がします。
職場に茉咲さんのような方がいると、心強くて周りもついつい頼ってしまいがちになりそう…。
茉咲さんの場合、些細なことに気配りができたり、生徒の気持ちに気付けることが、過度なプレッシャーやストレスに繋がっていると感じました。
「仕事と割り切って考えるための対策求む」です。

茉咲さん、ご経験を語っていただきありがとうございました!