【HSS型HSPのお仕事:No.1】ご経験談を語っていただきました【福祉施設の相談員&ケアマネージャー】

【HSS型HSPのお仕事:No.1】 ご経験談を語っていただきました 【福祉施設の相談員&ケアマネージャー】 HSP/HSS型HSPの経験談

「HSP/HSS目線で語る職業のメリット・デメリット」について当事者の方々に書いていただいています。

記念すべきお1人目は、ヒロジさん

HSS型HSPのお仕事経験談No.1:ヒロジさんについて

まず最初にヒロジさんについてご紹介します。

ご年齢40代前半
HSP?
HSS型HSP?
HSS型HSP
ご職業福祉施設の相談員、ケアマネージャー
職場環境施設事務所
雇用形態正社員
就業期間2008年2月~2016年1月

HSS型HSPのお仕事経験談No.1:お仕事内容

特別養護老人ホームや老人デイサービスセンターで主任兼生活相談員として働いていました。

デイサービスでは10人乗りワゴンなどを運転して、利用者の送迎をしたり、配膳、お風呂やトイレのお手伝い、集団レクリエーションや体操などのほか、利用者個別の計画書を作ったり、ケア会議の実施、施設管理、人材育成、営業活動などが主な仕事内容です。

内部異動でケアマネージャーも経験しました。

在宅で暮らす高齢者の介護サービスを調整する業務をしていました。

ドクター、民間事業者、行政職員、地域住民、さまざまな人達との関わりがありました。

お仕事を始めたきっかけは?

学生時ちょうど就職難の頃であり、社会の高齢化が深刻になりつつある時代でもありました。

その時代背景から福祉職には将来性があると信じていましたし、穏やかな自分の性格は福祉職が合うのでは…という思いから社会福祉士の資格を取り、福祉施設で働くことを決めました。

どんな環境で働いていましたか?

事業所内スタッフ全25名のうち20名は女性です。

20歳から60歳代のスタッフがおり、大半は30歳から40歳代でした。

本部のスタッフの総数は400名程の大所帯です。

HSS型HSPのお仕事経験談No.1:お仕事のメリット

どんなところがHSS型HSPに向いていると感じましたか?

高齢者福祉は利用者やその家族と信頼関係を作って、関係性を維持することが1番大切ですので、人の気持ちに敏感なHSPの性質は福祉職にすごく適していると感じます。

働く中では利用者同士のトラブルがあったり遠慮して意見を言えない方や、認知症や言語の障害があって上手く意思を伝えられない方もいます。

なので「人が何を思っているのか」を敏感に察知できる感性が必要です。

相談員がよく所持している資格の学習の1つに相談面接技法(傾聴・共感・受容など)というものがあるのですが、HSPの方はその気質により学習前からある程度その素質を備えていると思います。

職種柄、会議の計画や進行、職員研修の企画と実行、全体の運営会議、外部交渉などを担当しました。

緊張する場面も多くありましたが、新しいことに挑戦したいという気持ちも持っているので、入念に準備をして臨めば楽しんで実行できていました。

新しいところに挑戦したい気持ちって、HSSらしいな…

利用者の前でレクリエーションをしたり、余興をしたりして楽しんでもらうことにも喜びを感じられるので、大きなやりがいがありました。

ヒロジさんご自身に合っていた点は何ですか?

施設勤務のときはほとんどが女性職員で人数も割と多く、職員間のトラブルが起こりやすかったのですが、お互いがどう思っているのかを敏感に察知できたことで私が仲介役になる場面が多くありました。

そのこともあってか周囲の職員からは信頼されていました

また相手の気持ちを察するのに長けているため気遣い上手な側面もあり、女子会の中に男一人で呼んでもらうこともよくありました。

女子会に呼んでもらえるなんて、厚い信頼を受けていたとがわかります、うん。

女性が多い職場なので、関係性を維持しながら仕事をしていく上でHSPの特性を活かせていたのではないかと思っています。

ケアマネージャー勤務のときは事務所内では個人作業がほとんどなので、他職員とのやりとりの頻度が少なくとても働きやすい環境でした。

外回りの際には出先で会議を開いたり研修会を主催することも多くありました。

緊張や気疲れはしますが、個人作業に専念できる事務所だったので何とかなっていました。

HSS型HSPのお仕事経験談No.1:お仕事のデメリット

どんなところがHSS型HSPに向いていないと感じましたか?

相談員やケアマネージャーの業務量は時期やその日の利用者の体調などに影響されるので、とても変動しやすいものです。

利用者に対する業務以外の業務が立て込んでいるときに利用者の体調が悪くなったり、転倒などのアクシデントがあったりすればそこの対応に追われます。

その間に他の利用者の家族からも相談の電話が入ったり、突然の来客もあったりします。

そんなとき一度に複数の事を処理しようとしてパニック状態になっていました。

自分の特性を把握して冷静な対処ができるような訓練(まずは取り組む優先順位をつける、など)をしておかないと全ての課題が滞ってしまうので、日ごろから気を付けておかねばなりませんでした。

また大きな組織に所属していたので、他部署との人間関係で気疲れすることもありました。

スポーツ大会や節目の飲み会などの親睦会に参加する事は好きでしたが、毎回楽しみな訳でもなく何日も前からソワソワして、会の後はぐったり疲れるという状況でした。

そうそう!と大きく頷いたところです。

参加するのは好きだしワクワクすることも多いけど、終わったらぐったり疲れちゃう…

組織が大きいほどそのような機会も増えるので、自分を消耗させないためには少人数の職場が適していると感じていました。

ヒロジさんが辛いと感じた点はどこでしたか?

失敗が続き自己肯定感が下がっているときに事務所で電話対応をする場面では、周りの人が聞いていると思うとうまく受け答えができないことがありました。

その他にも職員の声や動きが気になってデスクワークが全く手につかず、気づいたら1日中企画書作成が進まなかったような日もよくありました。

毎日のミーティングの緊張感や閉塞感(密室、時間的拘束)が特に苦手で、緊張が高まり汗をかき始めると止まらないことも悩みの種でした。

そうなると話も全く入ってこなくなり、業務に支障をきたすことも度々あったと自覚しています。

ミーティングの途中で具合が悪くなり、耐え切れずにだまって退室したことも一度だけありました。

職員からの相談を受けやすい一方で、職員間のトラブルに巻き込まれやすくもありました。

トラブルの内容を聞くとどちらの言い分も理解できる気がするため、ついつい自分を犠牲にしてしまいがちでした。

例えばどんなとき、自分を犠牲にしていましたか?

職員双方の残務を減らすため自分がその業務を請け負ってしまうことです。

ある程度無関心になることができれば、自分を苦しめることもそんなになかったと思います。

中間管理職に就いた際には、他部署の中間管理職同士での連携会議にかなりストレスを覚えました。

自分の部署だけでなく全体の運営や職員の育成などを見なければならない点や、連携会議そのもののプレッシャーが強かったため、私には荷が重かったです。

最後にこう締めくくってくれました!

今は自ら希望して中間管理職を降りていますので、自分の業務に集中ができる環境で精神的に楽に仕事ができていると感じています。

私は昇格や昇給よりも必要以上に自分を消耗させずに働ける道を、これからも選んでいきたいと思っています。

HSS型HSPのお仕事経験談を聞いて感じたこと

ヒロジさんの気遣いや繊細さが福祉施設の相談員とケアマネージャーとして活かされているのはもちろん、業務以外でも他の職員さんたちの支えになっていますよね。

自然と気配りができてしまうがゆえに、ヒロジさんご自身が辛くなってしまう…。

私も過去オフィス勤務のとき、上司と同僚の間に挟まれ苦しかった経験があります。

どっちの立場の意見や気持ちも理解できるし否定できない(というかしたくない)ので、ついつい1人で抱え込んでしまうんですよね。

現在ヒロジさんはご自身の業務に集中できる環境で働く道を選んだとのことで安心しました。

ヒロジさん、ご経験を語っていただきありがとうございました!

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