【HSS型HSPのお仕事:No.8】ご経験談を語っていただきました【書店員】

【HSS型HSPのお仕事:No.8】ご経験談を語っていただきました【書店員】 HSP/HSS型HSPの経験談

「HSP/HSS目線で語る職業のメリット・デメリット」について当事者の方々に書いていただいています。

今回は書店員のご経験をあおさんに語っていただきました。

HSS型HSPのお仕事経験談No.8:あおさんについて

まず最初にあおさんについてご紹介します。

ご年齢30代後半
HSP?
HSS型HSP?
HSS型HSP
ご職業書店員
職場環境店舗
雇用形態契約社員
就業期間2007年~現在

HSS型HSPのお仕事経験談No.8:お仕事内容

お仕事内容について教えてください。

レジ業務、電話応対、接客、棚管理、発注、棚管理、ディスプレイ、出版社営業さんと商談です。

どんな環境で働いていますか?

40人くらいの人数で、年代は10代後半~60代後半です。

お仕事を始めたきっかけは?

大学を卒業して初めて就いた職(小学校教諭)を、心身を壊してしまい4ヶ月で退職。

実家に帰ってきてから、精神科への通院以外はほとんど家の外に出ない生活を半年ほど送っていました。

神社で「社会復帰できますように」とお祈りしていた際、幼馴染から「今度大型書店が紺所にできるみたいだよ。今オープニングスタッフ募集しているよ」とのメールを受信。

小さいころから本と本屋さんが大好きだったので、本屋さんで働いてみたいと強く思いました。

また、契約社員だったらまたダメになっても辞めやすいかな、と思い応募しました。

本、本屋さんが好きなHSPの人って多い気がします。

私も大好きで、あの独特な空間、紙とインクの香りに心が落ち着きます。

HSS型HSPのお仕事経験談No.8:お仕事のメリット

どんなところがHSS型HSPに向いていますか?

レジ業務時間が毎日決められているので、その時間はレジにいなければならないのですが(平日は2~3時間、土日は3~4時間)、それ以外の時間は基本的に自由です。

品出しや棚管理、発注、返品、フェアの開催、ご来店してくださった出版社さんとの商談など、ほぼ1人で行います。

それゆえ同僚や上司との関わりが浅くてすみます

また、シフト制で誰がいつ休みなのかもバラバラなのでプライベートを干渉されにくいです。

書店員さんはコミュニケーションがあまり得意ではない何かしらのオタクが多く、いい意味で変人ばかりなので、自分だけ浮いてしまうということがなく、とても居心地がいいです。

「この本売れるんじゃないか?」「この本売りたい」と思う本を自分の思うようにしかけることができるので好奇心が満たされます

HSP関連の本もいち早くチェックすることができるので、とても嬉しいです。

あおさんに合っていると感じる点は?

自分がHSPなので、HSPのお客様に好かれました

クレーマーのお客様にもなぜか好かれ「あおさん呼んでくれる?」とご指名いただいたことも多かったです。

とにかく人間関係で傷つきやすく疲れやすいので、職場の同僚と付き合いが深くなくていいという職場の環境にとても救われました。

私は八方美人で誰にでも同じようにニコニコ、浅く接することが得意です。

誰かの問題点を指摘して改善させていく、議論を交わす、といったことが苦手です。

前職では後者の方が重要視されていたので、問題児扱いされたり、叱られたりして、自己肯定感が低下する一方でした。

現職では前者の方が評価されるので、上司から「あおさんはどんなお客様も同僚でも誰のことも決して否定しない」と言っていただき、同僚からは「誰に対してもどんなミスをしても態度が変わらない。いつも優しい」、常連のお客様からは「あなたにレジを打ってもらいたい」「あなたがいるとほっとする」「あなたの笑顔が見たくてここに来る」とおっしゃって頂いたことがあり、死ぬほど嬉しかったです。

あおさんのお人柄が伝わってきます。魅力が存分に活かされていて私まで嬉しくなります。

HSS型HSPならではの気づきも、こう書いてくださっています。

クリスマスやイベント開催時などの繁忙期はお店が大変込み合うため、レジ時間が増えて普通は大変なのですが、HSS型ゆえでしょうか、混めば混むほどワクワクして、「どんどんこいやー!」状態になり、(ナントカ‘s ハイですね笑)とても楽しいです。

HSS型HSPのお仕事経験談No.8:お仕事のデメリット

HSS型HSPに向いていないなと感じる点を教えてください。

人間関係が希薄でいいとはいえ、皆無ではないので、ときどき自分がした仕事上のミスについてお叱りを受けることがあります。

ご迷惑をおかけする程度が小さければまだいいのですが、お客様にお釣りをお返しし忘れてしまったり、お客様に間違った情報をお伝えしてしまったり、お客様の求める接客ができなかったときなどは、とても落ち込みます。

ご迷惑をおかけしてしまったお客様や上司は当然お怒りなので、怒りの感情そのままの言葉をぶつけられ、しばらくそのことを忘れることができません。

レジに立つことや、お客様と接することが怖くなってしまったときもありました。

接した人のささいな言動を気にしてしまうこと、人への気疲れで、どっと疲れてしまい、朝目が覚めて、今日はどうしても出勤できないと、会社には体調不良だと連絡して、一日中布団の中にいる事も時々あります。

そういったときはだいたいひとり静かにまとまった時間じっとしてパワーを充電し、出勤して、お客様や同僚の笑顔やあたたかい言葉に救われ、浮上するといったパターンを繰り返しています。

HSPの人は1人で時間を過ごすことが1番の充電だと感じます。

どんなに親しい人でも一緒にいると気になることが多くて…。

では、辛いところは何ですか?

同僚同士の諍いや不和を目にしたり感じたりすることが辛かったです。

人間なのだから合わない人がいるのは当たり前なのですが、それを態度に出しているのを見ると、その場から逃げたくなりました。

また他の社員が新入社員に厳しくあたっているのを見たり、仕事ができないからとダメな人扱いするのを見たりするのが耐えられませんでした。

確かに仕事上ではミスが多ければ会社の損失につながり、経営が危ぶまれる事は重々承知しておりますが、もっとあたたかい指導をすることはできないものかなと思っていました。

私の目から見て、発達障害があるな、とか精神障害があるな、と思う方も一定の割合で入社されてくるのですが、ほとんど3か月以内には退職されていきます。

そういった人たちが退職されていくのはいつも辛かったです。

その人にとっては「合わない」ことが早めにわかって次に進めるからいいことなのだろうな、と思いながらも、働きやすい環境を作るにはどうすればよかったかなといつも思いました。

その人に合う環境がここで提供できないのなら、その人に合った仕事を見つける支援ができるような仕事に携わってみたいなと思いました。

HSS型HSPのお仕事経験談を聞いて感じたこと

誰にでも分け隔てなく接することができる、あおさん。

どんなお客さん、スタッフの人とも良好な関係性が築けるところは、接客業として強みですよね。

本屋さんって、お客さんがそれぞれのペースでいられるお店だと感じます。

私はお店に長居するのは苦手なのですが、本屋さんはついつい長時間過ごしてしまう…。

それも書店員の方々のおかげです。

働いている方々が少しでも穏やかに過ごせるように、利用者としてもできることはないかと考えるきっかけになりました。

ミスは誰でもしてしまうものですよね。

お互いに小さな失敗には過剰反応せず、受け入れられる寛容な雰囲気が少しでもあれば、もっと働きやすくなるんじゃないかなと思いながら読ませていただきました。

あおさん、ご経験を語っていただきありがとうございました!

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