HSP(ハイリー センシティブ パーソン)は人間関係や職場の雰囲気に馴染めず、気づかないうちにストレスが溜まってしまいます。
まさに私がそうで、正社員、契約社員、派遣社員として複数の会社に勤めてきましたが何をしてもどの職場でもなかなかうまくいかず、結果いつもすぐ辞めてしまっていました。
決して仕事が嫌いじゃない、むしろ好きな仕事はたくさんあったし、自分のスキルを伸ばしたい一心で働きました。
でも結局人間関係や働き方がきっかけで続きませんでした。
そんな中、意を決してフリーランスの道へ。
この記事では
「今は会社員として働いているけどフリーランスになりたい」
「フリーランスってどうやってなるの?」
と悩んでいる人のために、HSPでフリーランスとして働くことのメリットとデメリットを当事者の私が解説します。


HSPがフリーランスとして働くメリット

HSPの人がフリーランスになることのメリットは大きく分けて次の3つです。
自分らしく働ける
スキルさえあればいつでもどこでも仕事ができます。
私はマーケティング、翻訳や執筆の仕事をしていますが、これはあくまでも私のケースです。
などはフリーランスとして相性が良い職業です。スキルを身につけたらPC1つで仕事ができます。


自分のペースを保ちつつ作業できる
フリーランスは基本的に納期さえ守れば自分のスケジュールで働けます。
HSPだとどうしても周りの焦りや忙しさを感じ取ってしまって自分まで疲れてしまうんです…。
同僚や上司のイライラや疲れも汲み取って、仕事どころではなくなるくらい心が乱されます。
フリーランスだと仕事内容によっては在宅で働くこともできるので、職場の人間関係や慌ただしい雰囲気のストレスがなくなり、気疲れしにくくなります。
それだけでも心身の負担が激減。
私も在宅で働くようになってから仕事にちゃんと集中できるようになりました。
人間関係に悩みづらくなる
職場だと苦手な人とでも関わりながら仕事を必要があります。
フリーランスだとその必要はほとんどないのも魅力の1つだと思っています。
もちろんフリーランスであってもクライアントの担当者とのやりとりは発生しますが同じ空間にいるのといないのでは負担が全く違います。
しかも苦手だったら引き受ける仕事を断ることだってできます。
(収入と相談ですが…)
それでもやっぱり人間関係が楽になるとプライベートでの負担も減るし、ストレスも激減します。
最近読んだアドラーの書籍では「感じるストレスのほとんどは人間関係が原因」と書かれており、まさにその通りだと実感しています。
人間関係のストレスを減らすことは生きやすさに繋がりますよ。
HSPがフリーランスとして働くデメリット

いくらHSPはフリーランスが相性がいいと言っても、懸念点はもちろんあります。
注意しておきたい点を、3つお伝えします。
それぞれ掘り下げてご説明します。
ストレスはゼロにはできない
会社員のときと比べると人間関係、職場環境で感じていたストレスがないので楽ですが、それでも生きている以上ストレスはなくなりません。
仕事で悩むことはあるし、なかなか進まない作業にモヤモヤしてしまうこともよくあります。
HSPだとストレスにも強くないのですが、少しのストレスは心身ともに必要だという研究もあります。
自分でコントロールできるくらいのストレスはあっても「これが生きるってことかなー」なんて最近は感じています。
フリーランスになって気が楽になったからかもしれません。


最初のうちは収入が不安定
フリーランス駆け出しのころは安定してお金が入ってくる保証がありません。
なので安定を求めがちなHSPの人にとって、理想とは正反対の生活になる可能性があります。
やったらやった分だけ収入は増えますが、しっかり稼げるようになるまでには一定の期間が必要です。
自分がどれくらいのお金があれば生活できるのかをきちんと把握しておくことも大切。
最低限生きていける貯金が数ヶ月分あると安心です。
営業力が必要
フリーランスって自由な一方で、自分で動かないと仕事はありません。
能動的に営業できる人じゃないと、厳しい気がします。
それならいっそのこと、HSPの気質が強い人は、在宅勤務OKな会社員を目指す方が向いてそうです。
フリーランスのデメリットについては、こちらの記事でより詳しくまとめています▼
HSPでフリーランスになるには?
「フリーランスで働きたいけど、どうすればいいの?」と悩んでいるHSPのあなたへ、フリーランスになる方法をご紹介します。
独立できるスキルを身につける
フリーランスとして通用するスキルを身につけることで独立したあとも仕事を得やすいです。
例えば以下の職種です。
それぞれ通信講座やスクールでも学べるので、将来フリーランスで働こうと思っている人は、スキルを身に付けられる職種を選んでみてください。
手に職をつけ、小さい仕事から受注していきましょう。
そしてだんだんと大きな仕事を目指すのが独立の第一歩です。
講座によっては仕事の受注などプロとして独立するまでサポートしてくれるものもあります。
たとえばアルクの映像翻訳Web講座はデビュー後のプロ活動を全面サポートしてくれます。
オンラインの通信講座でも人脈作りや案件の豊富なスクールから仕事をもらえることもあるので、スキルの習得と仕事の受注を兼ねて一度挑戦してみてください。









フリーランスとしてクラウドソーシングサイトに登録する
スキルはなくてもライターやデザイナーとして仕事をしながらスキルを身につける方法もあります。
少しハードルは高いですが、本業で会社員をしながら副業としてクラウドソーシングサイトを通して仕事を受注してみることで、個人で働くことの感覚をつかめます。
HSPとフリーランスは相性がいい


HSPもフリーランスもいろんなタイプがあります。
一括りに仕事を決めたり、フリーランスになること自体を目標にしてしまうと、今度はフリーランスの生活にストレスを感じてしまう可能性もあります。
1番の目的は、自分自身の生活が今より楽になったり充実させたりするためです。
このことをしっかり踏まえた上で、フリーランスへの一歩を踏み出しましょう。


