「HSPで、派遣社員として働くことに、なんとなーく興味がある」
「正社員でいるのが辛いけど、どうしたらもっと気楽になれるかな…」
こんな人に、派遣社員がHSPの気質に合っている理由を8つお伝えします。
正社員、契約社員、派遣社員、いろんな経験を経て、現在は在宅フリーランスとして働いています。
「正社員としてガンガン働いてみたい!」という気持ちで社会人になりましたが、そんな働き方は合っておらず、心身ともに疲れ切ってしまって仕事が続きませんでした。
もちろん正社員はボーナスがあるし、安定しているし、急に職を失う心配は少ないです。
でもわたし自身の経験から、HSPは派遣社員の方が正社員よりも働きやすく、相性が良いことも分かりました。
そこで今回は
をお伝えします。
HSPが派遣社員より正社員に向いていないポイント4つ

正社員は確かに安定していますが、HSPの人は向いてない要素があります。
大きく分けると以下の4つです。
人間関係に振り回される
HSPは人一倍人間関係に悩む人が多いんですよね…。
正社員だと異動などがない限り、同じ社員と仕事をすることになります。
上司や同僚と合わないとずっと悩みを抱えたまま働かなければなりません。
人事異動や要望を聞き入れてくれる場合は良いですが、あまりそんな理想的な会社ってないので、現実的ではない…。泣
さらに定期的に飲み会や歓送迎会があると毎回断るのも難しく、仕事以外の付き合いで疲れきってしまいますよね。
人間関係に振り回されてエネルギーを消耗しがちな人は、特に避けたいポイントです。
責任やノルマが多く発生する
正社員であることで、責任感や業務のノルマと日々向き合う必要があります。
HSPは些細なことでもストレスを感じやすいのに、仕事の責任感やノルマが多すぎるとストレスで体調を崩しやすくなります。
残業や理不尽なルールがある
多かれ少なかれ、正社員は残業が発生するケースが大半です。
サービス残業、みなし残業もあるでしょう。
休日のメールチェックや休日出勤が必要な状況もあるので、常に仕事のことが頭から離れなくなります。
さらに社風や会社の独特のルールは理不尽なことも少なくありません。
服装や髪型、暗黙のルールなど、正社員だと違和感を抱いても守らなければいけないのも、小さなストレス…。
辞めにくい
正社員は首になりづらい安定さがある反面、辞めるのも難しいです。
わたしとしては、これが1番ネックでした。
タイミングや業務の進行状況などを考慮しなければいけないし、辞めようと思っても上司に引き止められたりすることも。
正社員で雇用されている以上、長いスパンで社員教育を考えていますし、会社のことを考えると自然なことかもしれません。
業務の引き継ぎや退職手続きで、会社と揉める可能性も出てきます。
HSPが派遣社員に向いている理由8つ

わたしは正社員や契約社員で働いた後、派遣社員として働きました。
将来的にはフリーランスになりたかったというのもあり、トータルでは派遣社員として働く期間のほうが長かったです。
そんな実体験も含めて、HSPの人が派遣社員に向いている理由を8つお伝えします。
責任やノルマが少ない
社会人として仕事をしているので少なからず責任はありますし、納期やスケジュールは守らなければいけません。
しかし正社員と比べると負担はかなり少ないですし、過度なプレッシャーを感じる心配がありません。
責任感が人一倍強いHSPの人の、心身のストレスも減ります。
ライフスタイルに合わせて働ける
派遣社員は、フルタイムの正社員に比べて、勤務日数や稼働時間はもちろん、職種、仕事内容、残業の有無など、条件を細かく決めて希望が出せます。
そのため、自分のライフスタイルに合わせて仕事を探せる!
どうしても残業はしたくない、専門分野でスキルを身につけたい、1日働ける時間が決まっている…などプライベートを犠牲にすることなく、働けます。
中には週3〜4日の時短派遣の求人もあるので、育児との両立をするお母さん、資格取得のためにスクール通いをしている人も、無理なく続けやすいのも嬉しいポイント。
派遣会社が間に立って交渉してくれる
派遣先で人間関係に悩んだり職場でトラブルがあった場合は、派遣会社の営業担当者に相談できます。
さらにあなたに代わって派遣先と交渉をしてくれるので、言いづらいことや困ったことが発生したとき自分1人で抱え込まなくて大丈夫です。
わたしの経験ですが、派遣先の1つに業務用の携帯を支給する話があり、「休日もクライアントのメールをチェックしてほしい」と言われたんです。
仕事を家に持ち帰りたくないし、休日に会社のことを考えたくなかったので、そのことを派遣会社の担当者に伝えました。
すぐに派遣元に連絡をしてくれて、携帯の支給やメールチェックの話を代わりに断ってくれ、問題は解決。
(そもそも、時間外労働になるので契約外なんですが…)
もちろん自分で直接伝えるのが社会人としての礼儀かもしれません。
ですが1人で抱え込んでストレスで苦しむくらいなら、派遣会社のサービスを活用したほうが良いです。
面接も1人じゃないので心強い
あまり知られていませんが、派遣先との顔合わせは、派遣法によって定めがあり「職場見学」と呼ばれています。
ですが、実際はほぼ「面接」。
事前に担当者から話があるとは思いますが、覚えておきましょう〜!
そして、その職場見学に担当者さんが同行してくれる!
その場では司会のような役割をしてくれるし、何か言葉に詰まりそうになってもフォローを入れてくれます。
2人3脚で面接に挑んでいる感じでしょうか。
正社員の転職やハローワークを利用した就職は、「就活=孤独」というイメージですが、派遣会社を通すと、むしろ逆のイメージでした。
1人よりも担当者さんがいることで、心強さは全く違うはず。
残業した分はきちんと給料がもらえる
派遣で働いている以上、少しでも定時を過ぎれば残業代は発生します。
報酬なしで残業、いわゆるサービス残業があると派遣会社の責任が問われますので、派遣先にも注意喚起をしています。
加えて派遣会社は派遣社員が働いた分の報酬を得ます。
派遣会社も損をするので、サービス残業を見逃すわけにはいきませんよね。
派遣先の会社の社風に染まらなくていい
あくまでも働く場所は「派遣先」なので、その会社のルールや社風は最低限守っていればOKです。
飲み会やイベントも「参加したければ、してね!」というスタンスの派遣先が多かったので、すごく楽でした。
HSPだと断るのも苦手な人、多いはず…。
派遣会社での飲み会は声すらかかりませんので、ご安心を。笑
休みがとりやすく、辞めやすい
派遣社員でも一定の条件を満たせば有給休暇がもらえます。
事前に派遣先と派遣会社に連絡は必要ですが、有休は正社員と比べ格段に取りやすいです。
さらに退職のことも言い出しやすいんです。
派遣社員は3ヶ月を目安に契約更新を行うので、どうしても職場や人間関係が合わなかったら「次の更新は無しで」と断れば辞められます。
更新の有無も派遣会社に伝えれば派遣元にも連絡がいくので、したくなければ直接伝える必要はありません。
何にも言わずにそのままいなくなる、というのは少し避けたいですが、引き止められたりもしないので精神的な負担はほとんどありませんでした。
未経験の業界でも挑戦しやすい
派遣社員というポジションだと未経験の仕事や業界でもチャレンジしやすいです。
なので興味があれば応募してみたいことを派遣会社の担当者に伝えれば結構OKだったりします。
わたしは英語が使える仕事を探していましたが、未経験でライティングの仕事ができる出版社や、輸入業務に携われる商社で働いたりしました。
派遣社員だとチャレンジするハードルが低いんですよね。
「とりあえずやってみよう!」ができるのもメリットです。
合わなければ契約の更新をしなければいいので、「続けなきゃ」とか「やめちゃダメだ」と自分を追い詰めなくて大丈夫です。
派遣社員でもスキルの習得は可能です。
現にわたしは翻訳スキルを派遣社員時代に習得させてもらいました。
翻訳はわたしが仕事としているものの1つに過ぎませんが、この仕事ができるのも派遣社員時代のおかげです。
PC関連・語学など、できれば早いうちから意識してスキルを身に付けておくと、後々のキャリアの幅が広がるし、転職の際にも活かせます。
HSP向けの派遣会社・派遣サイト

HSPの人が登録しておきたい派遣サイトと派遣会社をご紹介します。
実際に利用してみて、サービスが良かったりサイトが見やすかったりしたものは以下です。
マイナビスタッフ

マイナビスタッフは、マイナビが運営する派遣・紹介予定・人材紹介サービス。
長年の実績から日本全国の新卒・中途採用情報サイトの取引先企業、大手・有名・優良企業の仕事豊富で、外資系の企業の案件も充実しています。
新卒情報サイトの大手であるマイナビが運営会社なので大学での認知度が高く、実際に大学事務の派遣求人が多いのも特徴です。
全国で登録会を実施!
マイナビスタッフは、全国8カ所に登録オフィスがあります。
(北海道、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、九州)
お住まいの地域で登録会に参加できるのは、嬉しいですよね。
登録会はもちろん無料です。
研修プログラムも充実
就業に必要なスキルが丁寧に学べる研修プログラムで、未経験でも社会人として安心して就業できる環境が整っています。
ビジネスマナー、PC関連の知識、オフィスで使用する機械(コピー機やFAX)の使い方など、就業に必要なことを1から学べます。
就業後のフォローもあり
就業したらサポートが終わるわけではありません。
定期的に担当者と面談があるので、仕事内容、職場環境、人間関係の悩みや要望などを相談できます。
普段話せないようなことも伝えられるのは心強いですよね。
福利厚生も充実
有給休暇や残業代の支払いをはじめ、OAのスキルアップや語学の資格取得の制度もあります。
海外旅行などの優待制度で余暇をリーズナブルに楽しめます。
マイページはこんなかんじ

登録すると、マイページからお仕事を探せたり、オンラインで給与を確認できたりします。
登録や求人への応募は全て無料。
時間があるうちに登録会に参加しておくと、後々余裕を持って仕事を探せます。
正社員にこだわりたい人は…
「派遣社員より、やっぱり正社員がいい!」という人は、紹介予定派遣を利用するのもありです。
紹介予定派遣とは、一定の期間(最長6ヶ月)派遣社員で働いた後、本人と派遣先の会社の双方の合意によって、社員になれる制度。
社員になる前に派遣で数ヶ月働くことで、職場の雰囲気や一緒に働く人との相性がわかるので安心です。
安定を優先したい人は、正社員になれる紹介予定派遣が向いています。
先ほどご紹介したマイナビスタッフも紹介予定派遣のお仕事があるのでチェックしてみてください。
Twitterでの反響
派遣社員としてのお仕事経験談

企業の受付のご経験を語ってくださった、ななぴさん。
秘書のご経験を語ってくださった、みぃさん。
HSPは派遣社員も視野に入れると気持ちが楽になります

HSPと派遣社員の相性って、意外にいいんですよね。
もちろん正社員のほうが安定していたりボーナスもあって魅力かもしれません。
世間体を考えて正社員になりたい人がまだまだ多いのが現状です。
ですがせっかく正社員になっても、心と体がボロボロになってしまって辞めてしまったら意味がありません。
わたしも正社員に固執していたときは視野が狭くて、働き方まで考えが及びませんでした。
結果、身体を壊して休職したり…。
派遣社員に切り替えてから仕事の過度なプレッシャーも減り、生活も楽になってスキルも身に付け、フリーランスとして働けるようにもなりました。
仕事が続かないのは働き方に原因があるかもしれません。
働き方に迷っている人や、今の仕事が合ってないなと感じる人は、派遣社員も選択肢の1つに入れてみてください。