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【HSPのお仕事:No.32】ご経験談を語っていただきました【コンビニエンスストアの店長】

【HSPのお仕事:No.32】ご経験談を語っていただきました【コンビニエンスストアの店長】 HSP/HSS型HSPのお仕事経験談

「HSP/HSS目線で語る職業のメリット・デメリット」について当事者の方々に書いていただいています。

今回はコンビニエンスストアの店長のご経験をNico7さんに語っていただきました。

HSS型HSPのお仕事経験談No.32:Nico7さんについて

まず最初にNico7さんについてご紹介します。

ご年齢25歳
HSP?
HSS型HSP?
HSP
(HSEなども含め当てはまる)
ご職業コンビニエンスストアの店長
職場環境店舗
雇用形態正社員
就業期間2011年5月~2015年7月

HSPのお仕事経験談No.32:お仕事内容

お仕事内容について教えてください。

コンビニエンスストアの店長として、約3年ほど働かせていただきました。

主な仕事内容は店舗の運営、お客様対応、発注、納品、新人研修などですが、1番僕が行っていたのは、新人研修でした。

このお仕事を始めたきっかけは何ですか?

まだ学生の頃に、バイトとして始めたのがきっかけでした。バイトはすべて接客業しかやってきておらず、より人のためになる仕事を探した結果がコンビニエンスストアでした。

様々な方が1日1,000人以上来店される世界で、全員に「ありがとう」と言われたら幸せだと感じたのです。

1人でも多くの方を、入店された際にうつむいているお客様でも、笑顔で退店させることができたら…

と思ったことによって、始めたのがきっかけです。

どんな環境で働いていましたか?

社員として働いていたのは4~5名、アルバイトを含めると10名超ほどで1店舗を回しておりました。

フランチャイズだったので全体だと30名前後でした。

年齢層ですが、平均で言うのであれば20代です。

社員の中には30歳の方もいましたし、アルバイトの子たちは高校生が1番多かったです。

HSPのお仕事経験談No.32:お仕事のメリット

どんなところがHSPに合っていましたか?

様々なお客様を対応する仕事なので、HSPの1番の強みである相手の考えていることが分かるという部分が活かせます。

また気配りがとてもできるというのもHSPの特徴です。接客業は気配りができないと話になりません。

もちろん社員ともなると、クレーム対応なども行わなければいけない部分があります。

クレーム対応に1番重要なのが

「不満に思っていることをしっかり理解して、謝罪を行ったあとに違う話の話題へ、無意識化の中で移してあげる」

ということが必要です。

人と人とが関わる職業は常に相手のことを考えて行動、または先を見越して行動をしなければいけません。

人の心に寄り添うことができ、またその相手の気持ちを理解できるHSPだからこそ、可能なことかもしれません。

Nico7さんに合っていたところは?

「お客様にとって、どういう対応が1番いいのか」という考え方で働いていませんでした。

いつでも「入店されたときがどれだけ辛い感情でも、自分が接客することでそのお客様が笑顔で退店される」、そのような接客を心がけていました。

結果として、優秀接客賞を本部から頂き、新人研修の担当者として自分の持っている知識や経験を活かした形で、僕の教育したスタッフも優秀接客賞を獲得いたしました。

誰かのために行動するのがとても得意な性格で、それをとても活かしやすいのが接客業だと思っています。

働き始めていたころは、たばこやお酒の知識が無かったり、知識不足によることで様々なところで苦労はしました。

ですが慣れてきたころには、たばこの銘柄を言われたタイミングで手を伸ばして見なくても取れるレベルにまでなりました。

今思うと、気持ち悪いですね。笑

いや、むしろ気持ちいいくらい、かっこいい仕事っぷりです。

HSPのお仕事経験談No.32:お仕事のデメリット

HSP、Nico7さんに向いてないなと感じた点を教えてください。

簡潔に言ってしまうと気疲れすることです。

1人のお客様に時間を使う職業ではなく回転率が命の職業になるので、覚えきれないほどの人数をさばかなければいけません。

その一人一人を必然に考えてしまうので、体力的に疲れる部分ももちろんありますが、気疲れしやすく感じます。

またお客様も人間なので気持ちが落ち込んでいる状態、不満に思っている状態で入店されることもあります。

それをぶつけられることも実際ありました。いわゆるクレーマーという方ですね。

その方々の対処というのは本当に精神力を消耗します。

1日に複数件発生したときは逃げてやろうかと思ったくらいです。

未然に防ぐことは非常に厳しい部分で、実際にそういったことが起きてしまったら対応をしなければいけないのは当たり前です。

その対応をしなければいけないのは苦痛に感じるかと思います。

Nico7さんにとって辛かったことはありますか?

休みがないと感じたことです。

店長という役職だからこそ、スタッフが分からないことや対応しきれない物事が起きた際は、昼夜問わず電話がかかってきます。

1カ月に数日は、電話も対応を変わってくれる状態で休みを頂けますが、やはりそれだけではしっかり休んだという気持ちにはなれず、苦痛を強いられることもしばしばあるかと思います。

また働いている最中でも先に述べた通り、絶対休※の際の社員が多い場合、四六時中電話がかかってきます。

絶対休とは、店からの電話なども一切ない状態の休みを指しています。通常の休みは、あくまでも出勤しない休みというだけで店舗からの電話やクレーム対応などもしなければなりませんでした。

今までも苦痛なのにさらに苦痛を強いられ、何のために働いているのかを一時期見失いかけたこともあります。

お客様の対応よりも、しっかり休む機会が少なかったほうが辛かったですね。

お仕事をお辞めになった理由は何ですか?

副店長である、僕の部下の遅刻癖がひどく、最悪の場合来ないこともありました。

となるとどういうことが起こるのか…。

7時に出勤して発注などの見直しを行ったあとに8時から店舗で働き、17時にバックルームで翌日の発注などを行って、さらに仕事がある際は新人研修等も行い、そこから納品、ドリンクの品出し…

21時にやっと終わって家に帰ったら電話が入り

「夜勤が来ません」

これは僕が対応するしかありませんでした。

アルバイトの子たちは9割高校生なので残業をお願いすることもできないですし、どれくらいで来るのかも不明確な段階でお願いすることもできません。

寝ないで翌朝8時まで働きっぱなしの日も頻繁にありました。

これを毎日続けられ、ただでさえでもまともに休むことが出来なかった状態で、さらに休みを奪われて…。

また、そのフランチャイズ企業は脱税を行っていました。

収入申請を増やさずに給料を渡すために、他のスタッフに収入申請を多く記入していたことなど、頻繁に行われているということを知り、前述の一件とこの一件が決め手で辞めました。

HSPのお仕事経験談を聞いて感じたこと

コンビニエンスストアの店員さんは、多岐にわたる業務を効率よくこなすのが当たり前とされていますよね。

ましてや「店長のポジションだったNico7さんの負担は心身ともに大き過ぎる…」と感じたのが本音です。

仕事に対して真摯に向き合うNico7さんだからこそ、全てをご自身だけで受け止めていたのかな、誰かサポートできる人がいたら違っていたのかな、と思いつつ読ませていただきました。

Nico7さん、ご経験を語っていただきありがとうございました!

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